新しい新薬の研究や、その効果の確認のために日夜様々なことが行われていますがその中の一つの方法が動物に薬を投与して結果をみる動物実験です。
動物実験は過去に行われた非人道的な人間に対しての実験の反省から、最終的に人間に対しての行う実験の前に科学的見地を得るための予備実験として使われていますが、動物実験にもいくつかの問題点があるとされています。

まず一つ目にあげられるのが、実験動物の倫理についての問題で動物にも権利があり、その権利が失われると知りながら薬物の投与や実験を行うのは虐待ではないのか、という意見です。
これは多くの環境団体などが訴えている理由なのですが、この考え方とは別に動物と人間を同等に扱うのはどうなのかという考えもあり、完全に動物実験を行わないという事については議論がなされるところでもあります。

またその視点から、人間と動物というのは全体的に種の違いというものがあり同じ効果を得ることができるのかが疑問であるという意見や意図的に生み出された病気と自然に生まれてきた病気は条件が違うため、同等の効果をえることができるのかという提議もあります。
これらの意見から最近では、代用であったりシミレーションで可能であればそちらをとるや人間の細胞の一部を培養するなどして不必要な動物実験を行わず、行う場合でも麻酔を使うなど動物に対しての配慮を取るのが一般的になっています。