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動物実験の倫理と成果

長年にわたり人類は、マウスやモルモット、犬や猫・羊・山羊・魚類・鳥類などの動物や、霊長類のサルやチンパンジー、ゴリラ、オランウータンなど、1年間に1億1530万頭以上もの動物実験を行っています。


この動物実験には問題が多く、そもそも健康な動物を人の手で病気にして、薬を投与したり体を傷つけ、多くの痛みや苦しみを動物に与え、死に至るまで実験をすることに対し、倫理的に問題ではないのかということです。これを広く見てしまえば、動物虐待と同じではないかと考える人も少なくないです。


それ以外の問題は、人間と動物の体の構造が違うということです。急性心不全の治療剤として開発されたミルリノンという薬を、人工的に心疾患にしたラットに投与したところ、生存率を上げる結果が出たが、人間に投与したところ30%も致死率を上げてしまう結果となりました。

そのほかにも、バイオックスという関節炎の治療薬では、動物に対しては安全であり、効果もあると結論が出されましたが、市販薬として発売後、32万人もの心臓発作や心不全を起こし、結果14万人もの死者を出す結果となってしまいました。これ以外にも動物では効果が出たのに、人間では効果がない、もしくは悪影響を及ぼす結果となっている実例が数多くあります。多くの犠牲を払っているのに、結果が伴わないことが、動物実験の大きな問題だということです。